親だから。保護者だから。今さら誰にも聞けないギモンにお応えします!
ここが知りたかった!
保護者のためのQ&A
自分たちの大学受験時代から早数十年。そんなに時間が経ってしまっていると、
もはや、あの頃の知識・常識は古くて使えないと思ったほうが子どものためです。
でも、誰に相談したらいいかわからないし、
情報はたくさんありすぎてどれが本当なのかも迷ってしまう。
そんな保護者であるあなたのためのQ&Aです。
誰かに聞いて間違った知識を身につけるよりも、まずはご一読くださいませ!
そもそも”保護者”って誰のことですか?
保護者とは、「子女に対して親権を行う者、親権を行う者のないときは、未成年後見人をいう」と学校教育法で定められています。
たとえば親や祖父母、親戚など、子どもを扶養している方。とくに昨今では、子どもの環境それぞれで養育者が異なるため “保護者”と呼ぶようになったのです。
もちろん、『保護者のための大学選び』では、大学進学を控えたお子様がいるあなたのことを指しています。
“大学”の基本的なことを教えてください。
現在、日本には私立大学が607校、国立大学が86校、公立大学が93校(それぞれ短期大学をのぞいた数)あります。
大学生は2,918,668人で平成30年度より約9,500人増えています。
ちなみに大学院生は254,621人で平成26年度より約600人増えています。
平成31年の高校卒業生は、1,050,559人。
そのうち大学等志願率(現役・学部)は54.7%、大学進学率(現役・学部)は、49.8%の523,466人。
学部で女子学生の占める割合は過去最高の57.8%です。
就職は、卒業生に占める就職した人の割合は、17.7%となっています。
それぞれの大学在学者数(学部)は、私立大学在学者2,154,043人、国立大学606,449人、公立大学158,176人となっています。
※上記データはすべて令和元年12月現在文部科学省「学校基本調査」参照
私立大学と国立大学の違いをざっくり理解。
私立大学→「学校法人」が設置、運営
創設者が寄付した財産などで運営されており、創業者が目指した「建学の精神」に基づいた教育が行われています。
国立大学→国が法律でつくった「国立大学法人」が設置、運営公立大学→都道府県や市町村などの地方公共団体がつくった「公立大学法人」が設置、運営
国公立大学は、国の多様な役割を担っているといった違いがあります。
学部とか学系とか、実はよくわかっていません。
令和2年度の私立大学の昼間の学部数は1,838。
ちなみに国立大学は388、公立大学は200あります。
人文科学、社会科学、理学、工学、農学、保健、商船、家政、教育、芸術、
その他で大きく分けられています。
では具体的には。
人文科学→文学、史学、哲学、その他
社会科学→法学・政治学、商学・経済学、社会学、その他
理学→数学、物理学、化学、生物学、地学、その他
工学→機械工学、電気通信工学、土木建築工学、応用化学、応用理学、原子力工学、
鉱山学、金属工学、繊維工学、船舶工学、航空工学、経営工学、工芸学、その他
農学→農学、農芸化学、農業工学、農業経済学、林学、林産学、獣医学畜産学、水産学、その他
保健→医学、歯学、薬学、看護学、その他
商船→商船学
家政→家政学、食物学、被服学、住居学、児童学、その他
教育→教育学、小学校課程、中学校課程、高等学校課程、特別教科課程、盲学校課程、
聾学校課程、中等教育学校課程、養護学校課程、幼稚園課程、体育学、障害児教育課程、
特別支援教育課程、その他
芸術→美術、デザイン、音楽、その他
その他→教養学、総合科学、教養課程(文科)、教養課程(理科)、教養課程(その他)、
人文・社会科学、国際関係学(国際関係学部)、人間関係科学、その他
学部とは、大学において学生や教員が所属し、教育研究を実施する基本的組織のことです。学科
とは、学部の下におかれる組織です。短期大学及び高等専門学校においては学部を置かず、大学
の学部に相当する教育活動等の基本的組織として学科が置かれます。
また、大学が、特色ある教育研究活動を進める上で必要がある場合には、学部・学科以外に、
学群・学類・学系・学域・課程などの独自の組織を置くことができます
“誰でも大学に入れる時代”ってよく聞くけど本当?
現在の18歳人口と大学の定員数は、ほぼ同数。したがって数字上は全員大学に入れる時代です。しかし実際には、人気大学に志願が集中して従来通りの狭き門の場合も多く、一方では知名度が低い、不便な場所にあるなどの大学では、定員割れが起きていることも見受けられます。保護者の方の時代から比べて確実に言えるのは、総合型選抜(旧AO入試)などさまざまなスタイルで入学が認められやすくなっているのは確かです。
“定員割れ”とは何ですか?
それぞれの大学が定めた入学定員を入学者が下回る現象です。4年制私立大学では33%の大学で定員割れが起きています。(2019年度入試 日本私立学校振興・共済事業団調べ)
定員割れが長引くと、大学の経営状態も影響するので、保護者にとっては、注目すべきポイントのひとつと言えます。
大学で進学させたいのですが、
経済的に不安です。
日本学生支援機構をはじめ大学独自の奨学金、また自治体が設置している奨学金も保護者の方の時代よりも増えています。
『保護者のための大学選び』でも奨学金特集を組みますので、ぜひご参考にしてください。また、それぞれの大学ホームページなどに情報がありますのでお調べください。
息子が課外活動ばかりで、
あまり勉強しなかったのですが。
現在、入試制度も多様化しており、総合型選抜(旧AO入試)のような学力以外の能力を評価する入試もたくさんあります。
『保護者のための大学選び』でも総合型選抜(旧AO入試)特集を組みますので、ぜひいろいろな大学を比較し、ご参考にしてください。
オープンキャンパスって
子供しか参加できないのでしょうか。
各大学も保護者の方の参加を歓迎していると思います。保護者の方向けのさまざまコンテンツを用意している大学も多くありますので、お子さんとぜひ参加してみてください。
『保護者のための大学選び』では、「保護者が参加する、オープンキャンパス特集」を特集しますので、ぜひご参考にしてください。
大学に入れても就職が不安です。
最近の大学は、キャリアサポートに力を入れているところが多く見受けられます。サポート内容や就職実績は大学案内やHPに掲載されていますので、希望の大学をチェックしてみてください。
『保護者のための大学選び』でも「保護者が、就職に強い大学を見分ける方法!」を特集しますので、ぜひご参考にしてください。